探偵ブログ・回顧録:探偵の失敗談1

長年探偵をしているといくつかの失敗経験は絶対にあるはずである。
たまに「当探偵事務所では失敗はありません」と謳っているところがありますが信じられません。

失敗にもいろいろなケースがあります。
自分だけが失敗し相棒に助けられたケースから完全な不可抗力における失敗、そして自分のミスでの失敗。その中でも相手に尾行が察知されたという最悪な失敗。
過去からいくつかの失敗はしてきているのは事実である。
失敗したケースなどは正直、この探偵ブログに書くべきではないかとも思いましたが後悔と反省、そして失敗を忘れない意味で書いてみました。

 

自分だけが失敗し相棒に助けられたケース。
まだ探偵になって1,2年目くらいであったと思う。
朝の通勤電車での尾行。対象者は郊外に住んでおり電車通勤、乗車した時にはそれほど混んではなったが都心に近づくに連れ、どんどん人が乗り込み、超満員電車。
対象者に近づく事を忘れてしまい、離れた状態に。それでも僅かながら対象者は目視していた。都心のターミナル駅に到着、どっと人が乗り降りする。

対象者も下車し改札に向かう階段を降りるが大勢の人が階段に押し寄せ、対象者との距離が空いてしまった。そして改札口へ。更に人が押し寄せ、対象者が改札を通過すると足早に外に向かう。
こちらはまだ改札内。

やっと改札を通り過ぎたものの対象者の姿は見つからない。完全に見逃している。すると駅から少し離れたコンビニに入っていると相棒からの連絡。

コンビニに行くと対象者が買い物をして出るところ。相棒のお陰で再び対象者の尾行ができたものの満員電車になる以前に対象者に近づかなかった自分の明らかなミスである。

この様なケースで相棒を助けたりした事もあり、お互い様ではあるが相棒様々である。

 

完全な不可抗力による失敗

 

昼間から尾行を開始してやく4時間、買い物をしたりして電車を乗り継ぎ、ある駅で下車した対象者。ここまで尾行は完璧である。
駅前の商店街を通り抜けたところに停車していた自動車の助手席に乗り込んだ。自分は乗り込む瞬間の写真撮影と車種やナンバーを押さえる。相棒は後続のタクシーを拾おうと一生懸命。

タクシーが拾え、追跡するもこちらのタクシーが信号に掛かり、対象者を乗せた車は信号の先を左に曲がる。タクシーも遅れて左に曲がるも既に見当たらない。進行方面を検索するも全く見つからない。対象者が降りた駅改札で最終電車まで張り込んだが戻ってくる事はなかったのである。

出先で迎えに来られた車やタクシーに乗られるとすぐに後続のタクシーが拾えなかったり、後続のタクシー運転手がのんびり、機転が利かないと見逃す場合が多い。
それと既にチケットを購入していて対象者が野球場、サッカー場などの大型施設でのスポーツ観戦やライブなどに入ってしまった場合である。
一応、はいった出入口付近と状況に酔っては最寄り駅改札付近で張り込むが一気に数千人から数万人が出てきたり、入った出入口とは別な出口より出てしまい、対象者を見逃してしまう場合もある。

しかし、これらは不可抗力としか言いようがない失敗であるが数時間、上手く尾行してきても結果がこれだと疲労感もハンパないのです。

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