探偵ブログ・警察OBを広告の謳い文句に

2月 27th, 2016

探偵社や興信所の中には警察OBが経営していたり、社員に多くいるなどを「警察OB出身」を謳い文句に広告宣伝している同業他社さんがいます。

 

でもよく考えてみて下さい。

 

定年退職を迎えた警察官が探偵業を営んでいるのかもしれませんが正直、尾行、張り込みは年齢的にかなり厳しいかと思います。
実際は探偵調査業務はせずに経営に専念しているか、アドバイザー的に席をおいているものと思います。

 

定年退職者でなければ中途退職者しかありません。

 

警察という組織に属している警察官は安定した環境下にある地方公務員です。
警察官を中途退職した者の殆どは何かしらの職務規程違反を犯し懲戒退職か懲戒処分までは行かなくても退職を余儀なくされたケースが多く、将来的に昇進が望めなくなった者が多いと聞きます。
いわゆる落ちこぼれてしまった者たちなのです。
正直、全ての中途退職者がそうだとは言いません。
家庭の事情や健康上の理由で中途退職した者も当然いることでしょう。
しかし、知り合いの現職警察関係者複数からの話では殆どが何かしらの処分を受けて退職した者が多いのは現実みたいです。

 

 

そしてここがもっとも重要なのですが警察官全てが探偵という職業に向いているかというとそうではありません。

 

実際に過去、当探偵事務所でも何人か中途退職した元警察官を雇っていた経緯があります。
当然、何かしら処分を受けて自ら退職した中途退職者たちでした。
それでも即戦力として期待をしていたのですが・・・・・いずれも期待はずれでした。

 

まず尾行、張り込みですが探偵を志してきた一般素人と何ら変わりなかったということです。
確かに刑事という経験があれば尾行、張り込みの最低限の方法や苦労は知ってはいます。
しかし、それでも甘さがかなりあります。
まず少人数でのチームでの調査には慣れていないということです。
また警察の捜査には何日も掛けられますが探偵は1日1日、依頼者からの調査料金で成り立っているので日数を掛けられません。

 

そして刑事ではない警察官もたくさん存在しています。
交番勤務である地域課であったり交通系や鑑識系なども尾行や張り込みは基本することはありません。

 

聞き込みにおいては素人と何ら変わりませんでした。
探偵の聞き込みはまずセールスマン同様に如何に玄関を開けさせるかに掛かっています。
話に興味を持って聞いてくれなければ何も会話はできず、聞き込みそのものもできないのです。

警察官に対しては警察手帳とかバッジを見せれば多くの人は捜査や調査に協力を惜しみません。

 
探偵は身分を一切明かせません。
明かしてはいけないのです。
こういった制約の中でいろいな情報を聞き込んで来なければならないのです。
権力のない方法での聞き込みには刑事経験者でもかなり閉口したようです。

 

ですから警察官を経験していた人は探偵としては優秀という構図が全く成り立たなくなります。
まして組織から落ちこぼれ、探偵として役立たない人が探偵社の看板を上げたからといって優秀な探偵社であるということはありえなくなります。
もちろん全てがそうだとは言いません。
中には警察OB(6年在籍していましたがある行為により1ヶ月の停職処分で退職)ですが30年近く探偵をしている優秀な探偵も知ってはいます。
ただ彼は警察OBという事実を広告などに公開していません。

 

 

「警察OB出身」などと書かれている広告は一般の人にとっては誇大イメージ広告のひとつとして通用するかもしれませんが探偵経験者からしてみれば無能な探偵事務所の看板を上げているのに等しいと思われています。

 

 

そんな誇大イメージ広告に騙されて被害を受けなければいいのにな、と思いながら・・・・・・・・。

 

 

This entry was posted on 土曜日, 2月 27th, 2016 at 9:25 AM and is filed under 探偵の仕事, 探偵ブログ. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

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