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所在調査事例① 20年前に家出した弟の所在調査

当時21歳であった弟が大学受験の失敗や両親との確執により家を飛び出したのが20年前です。
当時、警察に捜索願いを出しましたが本人の意志での家出の為、まして成人していたので捜索などはして貰えず、職務質問や事件、事故の関係者で判明する程度と言われました。
その後、ずっと音信が途絶えたままとなっていましたが12年ほど前に住民票を確認したら移動しており、生きている事は判り、一度、その移動先を訪ねました。
しかし、会えず仕舞いで手紙をおいてきましたが返信はありませんでした。
しばらくしてその移動場所へ行ったのですが知られた事が原因かは分かりませんが再び行方を眩ましていました。
兄として心配もしていましたがいずれ帰ってくるだろうと思っており、私自身も結婚した事で家庭もでき、仕事や家庭の事もあり、放ってしまいました。
そうこうしていると父親が体調を崩し倒れてしまいました。やはり父親は家出した弟を気にしていました。死期を感じていたのかも知れません。
自分なりに役所に行ったりしましたが以前、判明した住所から移動はしているものの「職権消除」となっており、行方が捕まりません。
ただここ10数年前から東京の台東区を拠点としている様子です。この地域には山谷地区という東京では日雇い労働者の街も近くにあり、決して裕福に暮らしをしているとは思われません。
そんな中、父親は他界してしまったのです。どんなに弟に会いたかったかを考えると弟に対して心配ばかり掛けて親父を看取れなかった事で憎しみも出てきました。
ところが相続問題が出てきてしまい、弟を見つけ出し、協議しなければならない事態となったのです。
自分ではこれ以上、どうしようもなく、初めて探偵事務所の門を叩きました。
戸籍謄本や住民票などの書類や成人式の写真など数点を持って訪れました。
探偵事務所の人も東京から離れて地方に行ってしまったとなると現状、厳しいが出来る限り捜索してみましょうという事で所在調査の依頼をしました。
調査料金は1ヶ月の調査期間を設定し着手金は1ヶ月分の経費分として40万円、弟を確認、居住先を押さえる事を成功としてその成功報酬が60万の総額100万円で契約しました。
もし弟が1ヶ月間で発見できなければ40万円は却ってきませんがそれでも成功報酬という方法に安心してお任せしました。
するとなんと10日後には見つけ出したとの報告が入り、弟の顔写真を撮影、居住先の住所、更に仕事場までも判明していました。
なんと山谷地区の安いビジネスホテルを長期契約、運送会社でアルバイトをしていました。写真も41歳と年を取っていましたが、弟の面影が残っており間違いありませんでした。
探偵事務所の人と共に弟と会い、父親が亡くなった事を告げると涙を流し私に謝り始めました。憎しみも消え、母親も心配しているから一度、帰る様に説得、そして3日後には母親の
ところに顔を出してくれました。
もっと早く探偵事務所に所在調査を依頼していれば、心配していた生前の父親にも会う事が出来ただろうと後悔しました。それでも墓前に線香をあげ、泣きじゃくる母親にも頭を下げ
た弟を見て、100万円という金額がかかりましたが改めて所在調査をお願いして良かったと心から思いました。

探偵事務所・アーガス東京からの提言

正直、所在調査としての手がかりが少なかったのは事実で厳しい所在調査になるとは覚悟していました。
台東区の山谷地区を中心とした調査に絞り、ここ以外で生活していたらどうしようもないとの覚悟もしていました。
しかし、山谷地区を中心とした地域とはいえ、何十軒もある簡易旅館やホテルを中心に飲食店などしらみつぶしにローラー的な聞き込みを実施した処、
有力情報が得られ、早朝から張り込んだ結果、ホテルより出て勤務先に向かう本人を確認、そのまま尾行して勤務先までも特定した次第です。
ただ所在調査において有力情報を得るにも山谷地区には独特の雰囲気があり、殆どが訳ありな人が多く、非協力的な人が多いのも事実で所在調査では困難を
極めるのですがそれでも友好的に協力してもらうテクニックはあります。
これは長年培ったてきた経験からなせる技術であり、所在調査にもそれなりの経験が必要なのです。
結果的に弟さんを発見する事が出来、ご依頼に応えられた所在調査結果を報告する時こそ探偵冥利に尽きる瞬間でもありました。
所在調査では限られた期間で対象者を発見しなければ成功報酬を頂くことはできません。
余りにも少ない情報では所在調査そのものをお受けできない場合もありますのでその点はご容赦下さい。

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