探偵ブログ・浮気調査での奇妙な出来事1

様々な浮気調査を経験している探偵にとって過去に一度だけ、驚かされたというか奇妙と言うか初めての経験をしてしまったケースがあった。

 

浮気というのは配偶者以外、つまり夫であれば妻、妻であれば夫以外の異性と性行為、つまり不貞行為をしてしまう行為の事である。
過去の経験の中には浮気相手が異性ではなく、ホモセクシャルやレズビアンなどの同性であったというケースも経験しており、こんな事では驚かされない。

 

あくまでも浮気というのは「秘め事」であり、こっそりあって、こっそり別れる、というイメージが強い。
もちろん2人が行為を及ぼす場所も最も多いのがラブホテルであり、相手の居宅というケースもあるがW不倫であるとお互いの家には行くことはできず、シティホテルやラブホテルを利用するケースが多くなる。

 

話は戻すが奇妙なケースというのはあるご主人からその38歳の妻の浮気調査を依頼されたもので38歳の妻は後妻とのことで約20歳の年の差がある。

平日の昼間に浮気調査を実施していると妻がある40歳前後の男性と女性と会ったのである。
その後、3人はイタリアンレストランに行き、食事をした後に3人でシティホテルに入り、男性が予約でもしていたのであろうかすんなりチェックイン、そのまま客室に入ってしまったのである。
何かしら打ち合わせかと思い、待つこと4時間、3人で出てきて男性がチェックアウト、つまりデーユースである。
シティホテルでは宿泊しなくても1日の数時間を客室が利用出来るシステムがある。これがデーユースである。
そしてホテル前にてタクシーを拾った妻は、まっすぐ帰宅してしまったのである。
依頼者であるご主人には女友達3人と知り合いのコンサートに行くと言っていたというのである。
普通であれば夫婦にしろ、カップルと会うのに嘘は言わない。
予定が変わったのか判らないが御依頼者にはそのまま報告、本日は浮気している気配はなかったと伝えるとその夫婦らしき男女は誰だろうと疑問を持ったみたいである。

 

それから5日後、再び妻が昼間から外出し夜まで友人と会うらしいとのことで浮気調査をする事となる。
すると全く同じようにそのカップルと会い、今度は寿司屋で食事をして前回とは違うシティホテルに入り、そのまま客室に入っていったのである。
依頼者に緊急連絡、すると秘密裏に離婚でも画策していて弁護士に会っているのだろうかとか妄想がよぎっている。
そしてもし短時間に妻が出てきたら、そのまま妻を尾行、前回みたいに3,4時間一緒にいたら、そのカップルを尾行、特に男性をマークして身元を特定して欲しいとの指示となったのである。
今度はなんと5時間後に3人で出て来たのである。そしてホテル前で妻を見送ったカップルは別のタクシーに乗車する。
探偵も車で尾行する。
すると世田谷区の閑静な住宅街の一軒家の前で停車、2人でその家に入ったのである。
やはり夫婦だったのかと思いつつ、住所と表札を確認しその日の調査を打ち切った。
翌日、御依頼者に連絡し簡単な報告をするとやはり妻はそのまま帰宅したみたいである。

そして3回目の妻の浮気調査を依頼する前にその男性の勤務先を調べておいて欲しいとの依頼も入ったので早々に着手する。

 

すると不動産屋を都内に数店舗経営する45歳の実業家であった。そして一緒にいたのは妻みたいである。みたいというのはその家には妻の妹も一緒に住んでいるとのことで現段階では妻を特定するには至っていない。

 

3回目の調査をする日がやってきた。

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